最上義光歴史館/最上義光、さくらのうた
●
トップページ
■
お知らせ
■
最上氏と最上義光
├
最上氏と義光について
├
最上家をめぐる人々
├
小野末三論文集
├
片桐繁雄執筆資料集
├
最上家臣余録
├
郷土の歴史
└
最上義光略年譜
■
歴史館について
├
沿革と概要
├
収蔵資料について
├
書籍のご紹介
└
利用者アンケート集
■
Material in English
├
Guide to our Exhibits
└
Saijoki -
The Mogami Chronicles -
■
ご利用案内
├
アクセスマップ/所在地
├
開館時間/休館日/入館料
└
見学の裏ワザ
最上義光歴史館
〒990-0046
山形県山形市大手町1-53
tel 023-625-7101
fax 023-625-7102
(
山形市文化振興事業団
)
最上義光、さくらのうた
山形城趾霞城公園は、東北を代表するさくらの名所である。この城を大改修したのは、ほかならぬ最上義光であるが、彼は武人であると同時にすぐれた文人だった。特に連歌(れんが)においては、同時代諸侯のなかではトップクラスの作者と目されている。
さくらを詠じた作品も、もちろんある。『最上義光連歌集』(最上義光歴史館発行)からいくつかひろってみよう。ただし、連歌は五七五/七七/五七七と句ごとに作者が交替し唱和するものだから、二人の句で「一首の和歌の形」になる。作者名は、義光の一字名「光」と、唱和した人物名を括弧内に記し、参考までに私案としておよその大意を付してみた。
●面影の花をたびたびかえりみて/
過ぎ行くあとの関ぞ霞める
(光/里村玄仲)
なつかしい人の面影をしのばせる桜の花を、幾度も振り返り見ると、あの人と別れ過ぎて来た関所の建物も、うっすらと霞んでいる。あの人も霞の中に立って、こちらを見送っているのだろうか。
●変わらじとのみ契りつる仲/
花ゆへに馴れ初めけるも縁(えにし)あれや
(飛鳥井雅庸/光)
お互いに心変わりをしまいと固く契りあった二人の仲。美しく咲いた花がきっかけで愛しあうようになったのも、何か深い縁があったからだろう。
●暮るるまで帰さ忘るる花の下/
そことも知らず鐘かすむなり
(光/光高〈姓未詳〉)
日が暮れるまで帰ることさえ忘れてしまう花の下。どこで鳴るのか、夕方の鐘の音もぼんやりと霞んで聞こえてくる。のどかな春の日暮れよ。
●散るあとも尋ぬる花の山深み/
帰りも絶えぬ鶯の声
(光/里村唱叱)
里の桜が散った後も、もっと花を見たいと尋ね入った山深く、帰りの路でも鶯の声が絶えず聞こえていた。名残り惜しい花の季節もそろそろ終わりか。
●誰もただ花に心や浮かるらん/
出(い)で入りしげき九重の春
(光/里村景敏)
だれもが花に浮かれて、たくさんの人が行き交う。都はまさにらんまんの春。
花ざかりの霞城公園も、これと同じだ。花を愛した最上義光が、二十一世紀のこの様子を見たら、どんなに喜び、満足することだろう。
■執筆:片桐繁雄氏(元最上義光歴史館事務局長)
※美しい山形・最上川フォーラム「夢の桜街道(さくら物語) 平成18年10月 第8号」より筆者の許可を得て転載しました。
2007/04/14 14:04 (C)
最上義光歴史館
■
人気の記事 Best 3
第1位
休館日
第2位
館長の写真日記 令和6年9月10日付け
第3位
休館日
■
ダウンロード
├
歴史館だより
├
最上義光からの挑戦状!
├
見学の手引き
├
解説シート
├
スクリーンセーバー
├
壁紙/アイコンバナー
├
ペーパークラフト
└
日本100名城スタンプ
■
ムービー集
■
こどもページへGO!
■
周辺の見どころ
■
スタッフレポート
■
キーワード検索
2024年10月
日
月
火
水
木
金
土
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
members login
powered by
samidare
system:community media